家庭菜園は野菜の種子の性質を知って・・・(嫌光性・好光性など…)春野菜の季節だ。大根や人参やほうれん草など、春野菜の種を播いた。 ところが、なかなか上手く芽がでない。 たまたま芽がでても、パラパラと、とても栽培できる状態ではない。 野菜作りを始めた頃は、こんなことがよくあった。 野菜作りの本を読んでも、畝の立て方や施肥や消毒など芽が出てからの育て方が詳しく書かれている本は沢山あったが、何故、芽がうまく出ないのか悩んでいる私にとっては、役立つ説明にはなかなかお目にかかれなかった。 そんなある日、目にしたものが、これである。 先ず、野菜の種子には「好光性」のものと「嫌光性」のものがある、と言うことである。 従って、播種時の覆土は「好光性」のものは薄く、「嫌光性」ものは厚くさらに発芽まで覆いをすることである。 次に、ほうれんそうなどのように高温では発芽が悪いもの、アスパアラガスなどのように一日温度の変化が大きいほど発芽がよくなるもの。 このあたりを心得ておけば、間違いなく発芽してくれる。 ※ ※ ※ 更に、種子にも寿命がある、と言うことである。 例えば、ネギ、タマネギ、ニラなどの種子は一年限りで翌年播種しても殆ど発芽しない。 レタス、ゴボウ、ニンジン、ホウレンソウ、キャベツなどは買った翌年でも発芽するが、翌々年はもう、殆ど発芽しない。 大根、白菜、かぶ、しゅんぎく、いんげん、えんどうなどは、買ってから2,3年までは発芽してくれる。 きゅうり、なす、とまと、かぼちゃなどは、買ってから4,5年くらいまで発芽してくれる。 このことを心得ておけば、毎年、種子を買わずとも、残った種子を保存して翌年播種しても芽を出してくれる。 ただし、最近は、消毒や品種改良などための、国外で放射線照射をした種子が発売されているので、放射線照射の影響で一年限りしか発芽しなくなっていることもあるので、注意する必要がある。 例えば、前年の種子と混ぜて播種するとか、大根などは間引き菜専用にする、等の工夫をするとよい。 |